【要約】【YAMAHAルーター】RTX1300を2台でHA構成。VRRPの基本から(1回目) [Qiita_Trend] | Summary by TechDistill
> Source: Qiita_Trend
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// Problem
ネットワークエンジニアは、ルーターの単一障害点(SPOF)による拠点全体の通信停止リスクに直面する。冗長化が不十分な構成では、以下の問題が発生する。
- ・ルーターの故障や物理回線の切断により、全ての通信が遮断される。
- ・冗長化がない場合、障害発生時に端末側のデフォルトゲートウェイを手動で変更する必要がある。
- ・ルーター自体は稼働していても、上位回線が死んでいる場合に、通信不能なルーターがMasterを維持し続ける。
// Approach
著者は、VRRPプロトコルとYAMAHA独自の連動機能を組み合わせることで、自動的な経路切り替えを実現した。具体的な手法は以下の通りである。
- ・VRRPにより仮想IP(10.10.10.254)を設定し、端末のゲートウェイとして運用する。
- ・Priority(優先度)を設定し、RTX1300-1をMaster、RTX1300-2をBackupとして定義する。
- ・
ip lan1 vrrp shutdown trigger 110 lan2を設定し、上位回線(lan2)のリンクダウン時にVRRPを停止させる。 - ・デフォルトで有効なPreempt機能を活用し、主系の復旧時に自動でMaster権限を奪還させる。
// Result
物理的な回線切断試験を通じて、設計通りの自動切り替えと復旧動作を確認した。
- ・主系のlan2回線を抜去した際、即座に副系がMasterへ昇格し、通信の継続が可能となった。
- ・回線復旧時には、Preempt機能により設定した優先度に基づき、自動的に主系へ通信が切り戻された。
- ・これにより、管理者の介入なしにネットワークの可用性を維持できる構成が実証された。
Senior Engineer Insight
> 物理層のリンクダウンに連動させる
shutdown trigger の活用は、実務上の「死に体ルーター」を防ぐ極めて重要なテクニックだ。ただし、本記事でも指摘されている通り、リンクは生存しているが通信が通らない「論理的な障害」には標準機能だけでは対応できない。現場ではIP KeepaliveやLuaによる高度な監視を組み合わせる設計判断が求められる。シンプルだが、運用フェーズでの監視要件をどこまでカバーするかを事前に定義すべきである。