【要約】ウン十台の検証環境の管理を1つのWebコンソールに統合した話 〜HTMX + サーバレスで月額50円運用〜 [Qiita_Trend] | Summary by TechDistill
> Source: Qiita_Trend
Execute Primary Source
// Problem
株式会社メドレーのSREグループが、数十台存在する検証環境(sb環境)の管理において、ツールが分散している問題に直面した。管理の正本がバラバラであったため、以下の課題が生じていた。
- ・管理情報の分散:利用用途はスプレッドシート、起動操作はJenkins、DB更新設定はAWSタグと、ツールが分断されていた。
- ・運用の非効率:複数ツールの往復による手間や、台帳と実態の乖離による不要なコストが発生していた。
- ・調査コストの増大:操作ログの確認にJenkinsやCloudTrailなど、複数のツールを跨ぐ必要があった。
// Approach
SREが運用するツールとして、低コストかつメンテナンス負荷を最小化するサーバレスアーキテクチャを採用した。具体的には以下の手法を組み合わせた。
- ・UI構成:HTMXとLambda SSRを組み合わせ、ビルドチェーンを薄く保ちつつ、画面の部分更新を実現した。
- ・アクセス制限:WAFの固定費を避けるため、CloudFront FunctionsとKeyValueStoreによるIP制限を実装した。
- ・ランタイム管理:言語のEOL対応を容易にするため、LambdaにはContainer Image形式を採用した。
- ・デプロイ分離:Terraformでインフラを管理しつつ、アプリのコンテナ更新はシェルスクリプトで行うよう分離した。
// Result
sb-consoleの導入により、開発者とSREの検証環境運用が劇的に改善された。
- ・管理の統合:利用者管理、起動・停止、DB更新、操作ログの確認が単一の画面で完結した。
- ・コストの可視化:環境の稼働状況が一目で分かるようになり、不要なコスト抑制に繋がった。
- ・極低コスト運用:WAFを回避した構成により、月額約0.2〜0.3ドル(約30〜50円)という極めて低いランニングコストを実現した。
Senior Engineer Insight
> 内部ツールにおける「過剰設計の回避」と「運用コストの最適化」の極めて優れた実践例である。WAFの固定費をCloudFront Functionsで代替する判断や、SPAを避けてHTMXを採用する構成は、開発・運用の両面で合理性が高い。特に、サプライチェーン攻撃を意識してビルドチェーンを薄く保つ設計思想は、現代的なセキュリティ観点からも評価できる。ただし、複雑な状態管理が必要なUIへの拡張性には限界があるため、用途を見極める必要がある。